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セラミック炭ボードは、イー・スペース株式会社が開発した内装下地材で、吉野石膏株式会社にて製造されております。
これは従来、吉野石膏が開発したタイガーハイクリンボードにセラミック炭を混練したもので、室内環境に優しい下地材です。

本製品に使用しているセラミック炭は、協同組合カーボテック飛騨(特用林産地域振興事業)が製造しています。植林事業に よって発生する飛騨高山地方の杉の間伐材とセラミック(粘土)のみを原料としています。リサイクルした杉のチップとセラミック を混合し、特殊な釜を利用して800~900℃で燃料を使用せず自燃にて焼き上げたもの(特許番号3272812号)です。間伐材を 焼却せず再利用することで二酸化炭素排出削減にも貢献する新しい素材です。


室内の調湿と脱臭

セラミック炭は、特殊な炭化方法により80%を超える空間率(比重0.13g/cm3)で、格段の調湿機能を発揮します。
脱臭においても、セラミックの多孔質が従来の活性炭にも劣らない吸着力を保持しています。

超難燃性の安心素材

セラミック炭は、セラミックパウダーでコーティング後、高温・短時間で炭化させているため、一般の炭と異なり燃えることがなく建材として最適です。
不燃性・施工の容易性などのせっこうボードの優れた性能は、そのまま保持しています。

有毒ガスを吸着

セラミック炭ボードは、ハイクリン機能でホルムアルデヒドを吸着分解、更にセラミック炭の効果で、トリメチルアミン・アンモニア・トルエン・キシレン等といった有毒ガスを吸着します。
近年問題となっている「シックハウス症候群」等の対策に極めて有効です。

地球の環境を守る

セラミック炭は、間伐材や製材の際の端材などの未利用資源を細かく破砕・チップ化し、有効活用しています。使用量が増えるほど二酸化炭素排出削減に貢献します。

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■ホルムアルデヒド低減性能試験



   
■性能比較のためタイガーハイクリンボード9.5mm厚と、タイボード9.5mm厚(せっこうボード)を使用。
■6畳のモデルルーム内にホルムアルデヒドを強制的に発生させ、初期濃度を 5ppmに設定。
■室内のホルムアルデヒド濃度をガス検知管により継続測定。

  ※1 6畳の空間、温度25℃、湿度70%、密封状態。
※2 ホルムアルデヒド濃度を5ppm=目・鼻・のどに強い刺激。短時間耐えられる限度。
(通常の生活環境ではこれほど高濃度になることはありません。)
   
ハイクリンボードを使用した場合、試験開始6時間後には気中濃度0.05ppmの値で厚生労働省指針値0.08ppm以下の濃度となり、ホルムアルデヒドが低減されたことを示しています。




   
6畳の洋室に合板を設置し、ホルムアルデヒド濃度を約0.2ppmに維持。
そこにハイクリンボードを搬入し、ホルムアルデヒドの濃度を継続測定。


ハイクリンボード搬入後、約4時間後には厚生労働省
指針値0.08ppm以下まで低下し、そのまま低濃度を保
ちました。
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■有毒有機ガス低減性能試験

 
〔ホルムアルデヒド〕

 
セラミック炭2g検体とし、セパラブルフラスコに入れ密封。空気を抜き、次に、10ppmに調整したホルムアルデヒドをセパラブルフラスコ内に注入。室温放置30・60・120・180分・20時間後にセパラブルフラスコ内のホルムアルデヒド濃度を測定。
また検体を入れないセパラブルフラスコにホルムアルデヒドを注入し、同様に計時的にホルムアルデヒド濃度を測定し対照(ブランク)とした。なお、ホルムアルデヒド初期濃度40ppmでも同様の吸着試験をした。

吸着材が存在しなくても、時間の経過と共にホルムアルデヒド濃度は低減したが、セラミック炭存在下では対照よりも大幅にホルムアルデヒド濃度は低下しており、セラミック炭にホルムアルデヒドが吸着していたることを示しています。

〔アンモニア・トリメチルアミン・硫化水素・メチルメルカプタン・アセトアルデヒド〕

 
セラミック炭を挟み込んだシートを30cm×19cmの大きさに切断して検体とし、テドラーバッグに入れ密封。空気を3㍑注入し、次に、アンモニアをテドラーバッグ内に注入。室温放置10・30・60・120・180分後にテドラーバッグ内のアンモニア濃度を検知管を用いて測定。また検体を入れないテドラーバッグにアンモニアを注入し、同様に計時的にアンモニア濃度を測定し空試験とした。
なお、トリメチルアミン・硫化水素・メチルメルカプタン・アセトアルデヒドについても同様に試験をした。

 


   
  アンモニア
濃度の推移(ppm)
トリメチルアミン
濃度の推移(ppm)
硫化水素
濃度の推移(ppm)
メチルメルカプタン
濃度の推移(ppm)
アセトアルデヒド
濃度の推移(ppm)
空試験 セラミック炭 空試験 セラミック炭 空試験 セラミック炭 空試験 セラミック炭 空試験 セラミック炭
10分後 396 5 48 2 48 29 52 20 103 54
30分後 390 <1 53 <1 46 13 53 8 98 3
60分後 360 <1 46 <1 47 4 54 1 93 <1
120分後 360 <1 48 <1 48 <1 54 <1 93 <1
180分後 350 <1 46 <1 48 <1 47 <1 93 <1

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■新築工事に係わる室内空気環境測定




京都市下京区Aマンション
2006年3月2日 ~ 2006年3月3日
「室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法について」
(生衛発第1093号 平成12年6月30日) 試料採取方法と分析方法を表1に示す。

表1 試料採取方法と分析方法
測定項目 試料採取方法 分析方法 測定位置
●ホルムアルデヒド
●アセトアルデヒド
室内にホルムアルデヒド用パッシブサンプラー(シグマアルドリッチジャパン スペルコ製:DSD-DNPH)を設置する アセトニトリルで溶出させ高速液体クロマトグラフ(HPLC法)で分析 室内のほぼ中央
高さ1.2m
●トルエン●キシレン
●エチルベンゼン
●スチレン
室内に揮発性有機化合物用パッシブサンプラー(シグマアルドリッチジャパン スペルコ製:VOC-SD)を設置する 二硫化炭素で溶出させ、GC-MSにより分析 室内のほぼ中央
高さ1.2m

 
表2 測定結果一覧表
  ボードの種類 ホルムアルデヒド
[基準値0.08]
アセトアルデヒド
[基準値0.17]
トルエン
[基準値0.07]
キシレン
[基準値0.20]
エチルベンゼン
[基準値0.88]
スチレン
[基準値0.05]
201号室A ※ セラミック炭ボード 0.024 <0.017 0.012 <0.020 <0.088 <0.005
201号室B セラミック炭ボード <0.008 <0.017 <0.007 <0.020 <0.088 <0.005
703号室A セラミック炭ボード 0.035 0.018 0.013 <0.020 <0.088 <0.005
703号室B セラミック炭ボード <0.008 0.018 <0.007 <0.020 <0.088 <0.005
1006号室A セラミック炭ボード 0.025 0.017 0.030 <0.020 <0.088 <0.005
1006号室B セラミック炭ボード 0.013 0.021 0.043 <0.020 <0.088 <0.005
1302号室A セラミック炭ボード 0.024 0.028 0.068 <0.020 <0.088 <0.005
1302号室B セラミック炭ボード <0.008 <0.017 0.037 <0.020 <0.088 <0.005
1405号室A ハイクリンボード 0.030 <0.017 0.037 <0.020 <0.088 <0.005
1405号室B ハイクリンボード 0.016 0.029 0.130 <0.020 <0.088 <0.005
(注)基準値は「室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法について」(生衛発第1093号平成12年6月30日)及び「室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び総揮発性化合物の室内濃度暫定目標値等について」
(生衛発第1852号平成12年12月22日)で示されている値を記載した。
   < は未満を示す。 ppmへの換算は、25℃の場合。 測定下限値は基準値の1/10とした。  
※ A/リビング、B/主寝室を示す。

トルエン..............セラミック炭ボードを使用していない14階主寝室では0.07ppm(260μg/m3)を超えるトルエンが検出され、 基準値を上回っていた。その他の測定した室内は、0.07ppm(260μg/m3)以下であった。


株式会社ユニチカ環境技術センター
〒611-0021 京都府宇治市宇治小桜23番地  TEL 0774-25-2522
計量証明事業登録
第1001号(濃度) 第2003号(音圧レベル) 第3001号(振動加速度レベル)
建築物飲料水水質検査業登録 京都府17水第2号  建築物空気環境測定業登録  京都府17空第4号
作業環境測定機関登録     26-2
計量管理者(環境計量士 第環3361号)正木 久也
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